江戸時代中期から、明治末期にかけて福井県三国町は、
日本海最大の北前船の港町として多くの団屋を生み、繁栄を極め、多くの文化を育みました。
中でも、北前船に欠かせない船の中で使用され、団屋達の信用と格式を重んじる船箪笥は、
世界でも例を見ない独自の構造と職人の知恵が結集された逸品として、現在でも美術品として残っています。
当時、北前船の遭難により、海中に投げ出された重い船箪笥( タンス) が海に浮くように
設計されていたことも、職人たちの神技とも言えるものです。
材料から工法全てを当時のまま復元したのが、匠工芸の船箪笥なのです。